パパタラフマラのロンググッドバイ公演「SHIP IN A VIEW」を観劇しに行きました。
パパタラフマラとは、コンテンポラリーダンス及び芸術団体のカンパニー名なのですが、その歴史は古く1982年から活動を続けられています。
専門学校に入る前にひょんなことでお手伝いをさせていただいたことがあり、以後作品のファンになりました。演出家の小池博史さんをはじめ、その団体に関わる出会いは自分にとって刺激的でとても学ぶことばかりでした。いまでもあの時のドキドキ感は忘れられません。
DVDでは見たことがあったけれど、生舞台でははじめてのSHIP公演。
本当に観にいけてよかった。
基本的にストーリーとか筋書きはなく、人それぞれの感性の中で自由に楽しめる舞台です。
当初、小池さんに
「あのシーンは太陽が昇ってるところですか?」と聞いて、
「そんなもん聞いてどうするんだよ」と呆れられたことを思い出しますw
答えなんてない。自分で持ち帰って考えろ。という観念が魅力的でした。
「答えをださなくていいんだ」ということに安心しました。
それが芸術の楽しみの一つでもあると思います。
なによりパパタラの作品は常識とは違う世界、新しい世界の可能性を持っているまぎれもない「アート」なんだな、と実感したことも思い出します。
SHIPの舞台は小池さんの故郷で、海のイメージが強い作品です。
普段の生活の中で、東京生まれ東京育ちの自分でもなぜか「なつかしい。。。」と郷愁にふけってしまう風景や情景が時々あるのですが、
SHIPの織成す情景はまさにそれでした。
いったこともないのに「なつかしい」と思い、なんだか切なくなる気持ち。
ひとつひとつの動きが繋がって、まるで絵画がスライドショーされるような時間の流れ。
そのときにしか感じることの出来ない空気に触れられることが、私が舞台に感じる魅力なのかもなあと思いました。
稚拙な文章力じゃあとても伝えきれませんが。。。
とにかく良かったです。
解散してしまうのが本当に残念です。
(写真:小池博史さんによるフォト、facebookより)