松井冬子展

やったー

以前からファンだった日本画家の松井冬子さんの個展を観に横浜美術館へ行ってきました。

今月号の美術手帖も松井冬子特集だったので我慢できずに買ってしまい、その上会場で図録まで買ってしまいました;;

 

でも買ってよかった!

 

作品の写真を手元に置ける喜びは勿論だけれども、なにより美術に対する松井さんの思いを知ることが出来たのがとても良かった。

 

会場では、彼女の精密なデッサンや下絵が飾られていて、受験のときにみていたらとても参考になっただろうなあと思いました。

 

やっぱり技術は必要ですな。。。。。デッサン教室本気で行こうかな、、

 

 

美手帖のインタビューには彼女の「自分の作品に対する思い」がストレートに語られているのですが、その中でも私が印象に残ったのは、この問答。

 

「ー松井さんの作品には、~省略~

人の恐怖や不安を呼び起こすため、一般的には忌避される要素がたくさん含まれています。

なぜそうしたものを繰り返し描かれるのでしょうか。」

 

という問いに対しての返答。

 

「美術作品をつくっていくときの出発点として、視覚的な体験は、他人と共有することが出来ると考えています。~省略~

一般的には、痛みや感覚のようなものは共有できないと思われていますが、

視覚から入ってくる痛みのようなものを通して人と人とが共感できないだろうか、

人と人とは痛みを共有できるのかどうか。

そういうところが自分が疑問を研究する出発点だったのかなと思います。

ただ単に痛いですといっても伝わらないでしょうし、絵描きとしてそのあたりはどう見せていくのかと、見せ方を重点的に考えています。」

 

信念、洞察力、研究心、その強さがあるからこそ、彼女の作品は強く、人を深く感動させる力を持っているんだろうなと思いました。

 

「あなたはどうして絵を描いているんですか?」と聞かれたら、彼女はたんたんと自分の思いを論じ始めることが出来るんでしょうね。

 

正直私にはまだその答えがはっきり言える状態にはないということを改めて思わされる。

もしかしたらただプライドだけのために描いているのかもしれない。

大味な性格上、もしかしたらその境地に辿り着ける繊細さも能力もはなから備わってないのでは!? 

そうは信じたくないからまた考えるの繰り返し。

考えて描いて観て経験して、、それを元にもし自分なりの答えを強く持つことができたら、

そのときはもっと今より強い作品を作ることが出来るのではないかと思っています。

 

青くせえ!!!

 

でも真実!!!描きたいから描く!